【五段】 ・うぐいす ・足かけ[あしかけ] ・耳かけ[みみかけ] ・はやぶさ返し[はやぶさがえし] ・鯉の滝登り[こいのたきのぼり] ・地獄車[じごくぐるま] ・燕尾返し[えんびがえし] ・空中大車輪[くうちゅうだいしゃりん] ・両手へび(5周以上)[りょうてへび] ・鞭(3回)[むち] |
◉うぐいす
燈籠(四段)のあと、こまを人差し指に移動させる技。
こまが指の谷間を渡って移動する姿から、正式には「うぐいすの谷渡り」とされ、最近は省略され「うぐいす」と呼ばれている。
◉足かけ[あしかけ]
90度ほど傾いて回ったこまを、足(ひざの裏ではさむ)と手で張ったひもに乗せる技。
ひもの準備に、補助手を使わないこと。
縦技、水車まわしのひとつ。
ひものさばきをすばやく正確にする必要があり、水車まわしの中では難易度の高い技です。
◉耳かけ[みみかけ]
90度ほど傾いて回ったこまを、手と耳にひっかけたひもに乗せる技。
ひもの準備に、補助手を使わないこと。
縦技、水車まわしのひとつ。
ひものさばきをすばやく正確にする必要があり、水車まわしの中では難易度の高い技です。
◉はやぶさ返し[はやぶさがえし]
ひもをすべり落ちたこまが、ひもを登って元の手に帰る、つなわたりからの発展技。
行きは大きく傾けすべり落ちるつなわたり、帰りは鯉の滝登りのようにこまの回転を使ってひもを登る。
ひもの長さは肩幅以上、投げ手は常に補助手よりも高い位置にあること。
できるだけこまの回転力をつけたつばめ返しの練習、すばやい動きをするこまへのタイミングを合わせる練習、こまに対する微細なひもの扱いの練習など、様々な動きを瞬時に行うことを求められる、難易度の高い技。
はやぶさが空から急降下して獲物を取り、また空へ戻っていく様子を模しています。
◉鯉の滝登り[こいのたきのぼり]
こまの心棒にひもを巻きつけ、縦に張ったひもを登らせる技。
ひものせからスタートし、補助手でこまの心棒にひもを巻き付け上下に引き絞ると、こまの回転力でひもを登っていくので、上端でこまを手のひらに乗せる。
ひもの長さは腰から肩の長さ以上。
縦技なのに最後は手のひらに乗せて終わるという、少し特殊な技です。
ひもとこまの角度がずれているとこまはひもを登りません。
また、ひもを強く引き絞りすぎるとこまは止まってしまいます。 ひもの当て方でこまがどう動くのかを理解しましょう。
◉地獄車[じごくぐるま]
ひものせ(2段)からひもをたばねて、ぶらさがったこまを体の正面で縦に振り回す技。
ここでは3周以上連続で振り回してから元の形に戻してOKとする。
途中でこまがひもから離れないこと。
縦型大車輪とも言える技です。
無理に振り回すと、すっぽ抜けたこまが顔などに当たる可能性もあるので、こまの重さをしっかり感じながら振り回す力を調整しましょう。
◉燕尾返し[えんびがえし]
つばめ返しの要領でこまを投げ、背面で投げ手にこまを受け乗せる技。
空中手のせのひとつ。
正確な投げ〜落ちてくるこまの落下地点予測をする練習です。
つばめ返しの時、腰、おしりあたりで受けるということから、燕尾(つばめの尾羽根)返し。
◉空中大車輪[くうちゅうだいしゃりん]
空中手のせの途中、こまを手に乗せる前にそのままひもにかけて、頭上を一周させる技。
成功基準は、大車輪(三段)に準拠する。
◉両手へび(5周以上)[りょうてへび]
両手首にひもを巻いて、へび(四段)をする技。
ここでは5周以上でOKとする。
複雑ですが迅速なひもの準備が求められます。手順をしっかり覚えて準備に手間取らないよう、練習しましょう。
◉鞭(3回)[むち]
鞭のように振ったひもでこまをひっかける技。
ここでは3回以上かけてOKとする。
ひものせからスタートし、ひもを片手にまとめて輪を作り、こまを投げ上げてから、輪になったひもを振ってこまをひっかける。
縦技ではいろいろなかけ直しの技がありますが、その基本の動作の練習です。
丁寧かつすばやく正確なひものさばき方を覚えてください。